令和４年度 和田 病院指標

　患者数が10未満の数値には、-（ハイフン）を記入しています。
当院は、救急搬送、救急外来を受診され入院となった症例が全体の3割を占めており、
60歳以上の患者が8割を超え、昨年より増加傾向にあります。
日向入郷地区からの受診が多く、地域の高齢化を反映しています。

　患者数が10未満の数値には、-（ハイフン）を記入しています。
がんの早期発見、早期治療を目的に胃カメラ、大腸カメラ検査を当院では多く実施しています。
採取した検体は組織検査を行い診断されます。
がんのステージにより今後の治療方針を患者様ご本人や、ご家族と話合い決定します。
外科手術、緩和治療を当院で行うことも可能です。また、専門の医療機関への紹介も行っています。

　患者数が10未満の数値には、-（ハイフン）を記入しています。
成人市中肺炎とは、病院外で社会を営む健常者に起こる肺炎のことをいいます。
　当院は細菌性肺炎の中等症で外来受診後入院されるご高齢の患者様が多いです。
ペニシリン系の抗生剤を投与し、解熱、咳や痰の症状をやわらげます。
また、長期臥床のため廃用を発症した場合、リハビリを実施後退院される症例もあります。

　当院全体で最も多い症例の一つが脳梗塞です。
脳梗塞には3つのタイプがあり、動脈硬化により血栓が詰まる「脳血栓症」、脳以外の場所（心臓等）から血栓などの栓子が流れてきて血管が詰まる「脳塞栓症」、
もう一つは、細い血管が多発性に詰まる「ラクナ梗塞」です。
当院はこの中で脳塞栓症症例が最も多く、次いでラクナ梗塞、脳血栓症となっています。
心原性脳塞栓症を発症した患者様は、心房細動という不整脈や、心臓弁膜症などの心臓病を持っています。
麻痺やしびれ、視野が欠ける、呂律が回らない等の症状より、意識清明で3日以内に受診される患者様が多いのですが、
発症4.5時間以内の超急性期で腎臓病等がない患者様に適応となるｔPA静注法は、当院での適応患者は少く、血栓回収術も多くはありません。
この治療は発症からの時間が早いほど、再開通の時間が早いほど、症状が直ちに回復し、後遺症も少なくなるとされています。
当院の脳梗塞症例の多くはエダラボン（脳保護剤）、抗血小板療法、抗凝固療法を行い、リハビリ専門病棟の回復期病棟でADL（日常生活動作）の自立を目指し訓練しています。

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手術・処置の合併症で入院となった症例が2件ありました。
水頭症でLPシャント（脳脊髄液を腹腔に流す治療）を既に行っていましたが、シャント不全により脳室が拡大し、シャント交換の為入院となった症例と、
頭部の手術で人工骨を入れており、その部分の感染を認め入院、人工骨除去、デブリードマン（創の清浄化）を行った症例です。