令和元年度 和田病院 病院指標

患者数が10未満の数値には、規定により（－）ハイフンを記入しています。
内科のTOP症例は、小腸大腸の良性疾患（大腸ポリープ等）となっています。
ポリープ切除は内視鏡的な手術になります。
組織を採取した症例のうち腺腫、癌がみつかった症例は１４％でした。
また、当院ではクリニカルパスを使用しており、基本的には1泊2日で退院を実現しています。令和元年度はバリアンス（何らかの事情により2日以上入院を継続した症例）が症例全体の約６％で、患者様の希望で入院期間を延長した症例でした。
その他にも、感染症（肺炎・尿路感染症等）や悪性腫瘍（緩和ケア含む）など幅広い疾患に対応しています。
誤嚥性肺炎では当院の平均在院日数が全国平均を大きく上回っています。これは当院にはDPC病棟以外に地域包括ケア病棟・療養病棟があり、急性期治療後に退院後の生活を見据えた準備（退院後の居住環境の検討等）を支援している期間が含まれているためです。

患者数が10未満の数値には、規定により（－）ハイフンを記入しています。
外科では、内科的疾患から外科的疾患まで、幅広い疾患を総合的に治療しています。
TOP症例は鼠径ヘルニアで、次いで小腸大腸の良性疾患・誤嚥性肺炎という結果でした。上記表の5疾患が外科症例全体の約3割を占めています。

脳神経外科では、脳梗塞、頭蓋・頭蓋内損傷、非外傷性頭蓋内血腫等を多く治療しています。
当院の救急患者受け入れの疾患別割合では、圧倒的に循環器系の疾患が多くなっており、全体の約40％を占めています。
その中でも日向入郷地区からの受け入れ割合は約90％となっており、他院からの紹介も積極的に引き受けています。
脳梗塞・非外傷性頭蓋内血腫では、当院の平均在院日数が全国平均を大きく上回っています。これは、当院にはDPC病棟以外に回復期リハビリテーション病棟があり、急性期治療後に回復期のリハビリテーションを行う期間が含まれているためです。

患者数が10未満の数値には、規定により（－）ハイフンを記入しています。
内科では、内視鏡を用いた大腸ポリープ切除術を多く実施しています。
自覚症状があり来院された患者様はもちろん、健診等で異常のあった方の二次検査としても内視鏡検査を行い、ポリープが見つかった際はその場で切除することも可能です。ただし、患者様の既往歴（持病）や状態等により、後日切除になる場合もあります。
当院ではクリニカルパスを使用し基本的に1泊2日の入院となっています。また、令和元年度で後出血（ポリープ切除部分からの出血）にて再入院となった症例はなく、安心して日常生活を送っていただけるよう努めています。

患者数が10未満の数値には、規定により（－）ハイフンを記入しています。
外科では、鼠径ヘルニア手術が最も多い結果でした。
胆嚢摘出術は、開腹手術と腹腔鏡下手術（腹部に穴を開け胆嚢を摘出）があり、当院は侵襲の少ない腹腔鏡下手術を多く実施しています。
しかし、腹腔鏡下手術中、開腹手術に移行する症例もあります。
入院期間が８日のクリニカルパス（治療のスケジュール表）で管理しており、この症例の約８割がクリニカルパス期間内の退院を実現しています。

患者数が10未満の数値には、規定により（－）ハイフンを記入しています。
脳神経外科では、高齢者の慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術が昨年度に引き続き多く、脳神経外科手術実施症例の約3割という結果でした。
高齢の方が転倒などで頭を打った後、しばらくしてから頭痛や歩行障害などの症状が出現し受診・手術実施となった症例が多くなっています。
当院で昨年度、慢性硬膜下血腫と診断された症例の約8割が、入院決定後まもなく慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術を実施しています。
血腫の外因（血腫を発症するきっかけとなった出来事）は、転倒次いで交通事故、転落の順となっています。